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静かなるドン

昼はパンティー夜は極道。バブル末期のトレンディドラマと極道ドラマの融合がここにある。

原作は先日めでたく終幕を迎えた長期連載マンガ(実業之日本社:週刊漫画サンデー)。
1994年にドラマ化され、当時の深夜バラエティ「DAISUKI!」で人気が出始めていた中山秀征の出世作となった。

 

ヒロインは石田ゆり子で、他に新鮮組先代の妻で主人公の母・近藤妙役に野際陽子、組頭の鳴門役で鹿賀丈史など、今見るとかなり重厚なキャスト。 ただし20年近く前でバブル崩壊直後でもあり、当時のトレンディドラマ風の雰囲気も色濃く残す。 何より女性の眉毛が軒並み太いし・・・当時見てると違和感無かったんですけどねぇ。

 

下着メーカー「プリティ」の新入社員・近藤静也は実は一万人の構成員を束ねる日本有数のヤクザ組織「新鮮組」総長の一人息子(実は一人息子では無いのだが、それは原作で)。

 

立派な二代目総長として威厳ある父の突然の死により三代目を継ぐ事となるが、やっと就職した「プリティ」のサラリーマン生活で味わったカタギの世界に未練もあり、また跡取りとしての教育も修行も受けてこなかったので、「こんな自分には無理」「三代目になってもいいけど、組を解散します!」と渋る。

 

そんな静也に組頭の鳴門は 「黙っていればいいんです。『静かなるドン』でいかがでしょう・・・・?」 と、ささやきかけるが。

 

原作ではコメディマンガと極道マンガのいい意味での融合が見られたが、ドラマではどちらかというとダメダメなサラリーマン・静也と、ヒーローチックな近藤総長の二面性を強調し、極道映画のように重くも無く、トレンディドラマのように軽くも無く、ひたすら中山秀征演じる静也の姿を追っている。

 

原作を知っている身としては、極道モードに入った静也と気迫やオーラが中山秀征の演技ではちょっと役不足かな?と思う一方で、原作ではひたすら単純バカでゴマすりと裏切りが信条の新鮮組幹部・生倉をなぎら健壱が演じてるのが妙にハマリ役だったりして、脇役に見所が多い。

 

きっとバブル崩壊直後でギャラも安かったから、これだけのキャスト集められたのかな・・・と、ちょっと興味深いです。 ただそれは新鮮組だけの話で、サラリーマンの静也が勤める「プリティ」には、中間管理職の定番・石倉三郎演じる川西部長と、石田ゆり子演じるヒロインの秋野明美以外にはあまり見所無いんですが。

 

たぶん制作する方は、平凡な主人公が終盤極道モードになり、ヒーローのようにチンピラヤクザをやっつけるところから、仮面ライダーやウルトラマンのようなヒーローものを、トレンディドラマでやろうって感覚だったのかも? HuluではTVドラマ版全話と映画も配信してますので、原作の連載終了記念に見てみるのもいいかも?主題歌の桑田佳祐「祭りのあと」は名曲です!

 

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